剪定中の蜂刺傷
ハチの営巣時期と庭木が伸びる時期が重なってしまう
春先から夏にかけてお庭の庭木がどんどん伸びる時期になります。
自分で剪定をされたり、剪定業者に依頼されたり色々だと思いますが、ご自身で剪定をお考えの方はスズメバチやアシナガバチの蜂の巣に十分注意して作業を行ってください。
スズメバチやアシナガバチの駆除依頼の中でも庭木などの剪定中に蜂に刺されてしまい辺りを確認したら大きな蜂の巣ができているなどのお電話を大変よくいただきます。
スズメバチやアシナガバチは春先から巣を作り始め、働きバチが生まれ始める初夏から秋まで蜂の巣を拡張し続けそれに伴って働きバチの数も増えていきます。
その時期が剪定の時期と丁度重なってしまう為にどうしても刺傷被害に遭いやすくなってしまいます。
特に貝塚伊吹・ツツジ・コニファー・金木犀・椿などの木は枝が込み入ってくると中が見えなくなってしまうためスズメバチなどが蜂の巣を作っていても見つける事が難しくなってしまいます。
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【庭木の中に作ったコガタスズメバチの巣】
ご依頼主さまも剪定中にいきなり手に痛みを感じ蜂に刺されたことに気づかれたそうです。
庭木などに巣を作るスズメバチの種類は基本的にはコガタスズメバチが大半を占めます。
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【ツツジの中に営巣したセグロアシナガバチの巣】
ご依頼主さまが最近やたらと同じ場所で蜂が出入りする事に気づかれよく確認したところは蜂の巣を発見しご依頼いただきました。
ご自身での剪定を数日後に検討していたとのことで危ないところでした。
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剪定中の蜂刺傷を防ぐには
剪定前にハチが同じような場所で出入りしていないかなど良く確認していただく事が第一になります。
エサや巣の材料などの利益を探しに飛来している蜂は色んな場所を飛び廻ります。
それに対し、蜂の巣がある場合はどこか同じ様な場所で出入りを繰り返します。
人間の動作で例えると分かりやすいと思います。
・【餌や巣材を探しに飛来しているだけの場合】
買い物をする様なイメージ
あっちを探してこっちを探してという様な動作
・【ハチが巣に帰る(蜂の巣がある場合)】
自宅に帰って玄関に入るのに迷う方はいないと思います。
ハチも同じく迷わず家(蜂の巣)に帰るので直線をお描くように巣に帰ります。
そういった場所があれば少し注意して観て頂くと定期的に出入りを繰り返してきます。
春先はコロニーの数が少なくハチの出入りの頻度が少なく分かりにくいですが、6月半ば頃になると働きバチが増えてきますのでハチの出入りの頻度がどんどん増してきますので時期が経てば経つほど分かりやすくなります。
庭木や植栽の周りをハチがよく飛んでいる
庭木や植栽には花が咲いたり虫がついたり樹液が出るものがあり、スズメバチやアシナガバチは幼虫の餌となる虫や花の蜜や花粉などを探して飛来することがあり庭木や植栽の周りを飛び廻ったりすることがあります。
同じような場所で蜂が出入りする場所がなければ餌などを求め飛来しているだけの可能性があります。
特に花が咲く時期にはたくさんのハチや虫が飛来しますが、花が終われば静かになりますので様子をみれるようでしたら様子をみましょう。
すぐ近くに蜂の巣がある場合もありますが、皆さんが思うより意外と色んなところに色んなハチが巣を作っています。
※殺虫剤は安易に使用しない
ハチを良く見かけたり飛び廻っているけど蜂の巣があるかどうかわからない場合はむやみに殺虫剤などは噴霧しないようにしましょう。
巣が近くにある場合は殺虫剤で刺激してしまい逆に自ら危険な状況を作り出してしまうことにもなりかねません。
安易な判断が思わぬ事故に繋がる可能性もありますのでご注意ください。